実はワタシ、馬主なんです。
先日、私の馬が2頭たて続けに引退した。正確には1頭はかみさんのもので、その馬が勝てば賞金はかみさんのものになる約束で、私が彼女の誕生日にプレゼントしたものだ。
こう書くと、なんともスケールのでかい大富豪の話のように聞こえるが、実は一口馬主である。数百万から数千万円の競走馬を数百人または数十人でお金を出し合って馬主気分を味わおうというものだ。もちろん、レースごとに着順に応じた賞金が支払われる。当然、出資している人数で割ってのことだが…。それで、よく一口馬主って儲かるの?って聞かれるが、まず儲からないし、おそらく誰もハナから儲けようとは思っていない(と勝手に私は思っている)。結果的に儲かれば嬉しいが、儲からなくても「自分の馬」と思える馬がレースに出て、人々の前で勝負を演じていることに喜びを感じるのだ。よく例えられるのが子供の運動会。わが子が運動会で他の子供達と競うときの、あの何ともいえない喜びと、切ない気持ちに似ているからだろう。
その愛しいわが愛馬たちがたて続けに引退したのだ。1頭は2レース、もう1頭は1レースしか走っていない。どちらも競争後のケガが原因だ。競走馬の脚はガラスの脚。一度傷めると回復までに数カ月から1年以上はかかる。競走馬は早ければ2歳時にデビューするが、未勝利戦(1勝もしていない馬が出走する)が組まれている3歳の秋頃までに勝たないといけない。勝てなかった馬は、ほとんどが競走馬としての生命が絶たれてしまう。私の馬たちは現在皆3歳。この時期にケガを負うと、まず秋までには復帰できない。だから引退を余儀無くされるのだ。
でも、うちにはもう1頭元気な馬がいる。こいつはデビューも一番早かったが、いまだに頑張って走ってくれている。でも同じ3歳だから、秋までには何とか1勝をあげなければならない。元気で丈夫なだけでは前途がない世界なのだ。勝てそうで勝てないレースが続き、この間も1番人気を背負っての5着。もう6レースも走っているが、期待する度に裏切られている。でも何故か3頭の中では一番愛らしい。実際に福島競馬場まで応援にもいったことがある。悩ましいのは3頭の中で一番安い馬だということだ。当然期待値の高い馬が値段も高い。先の2頭はそれなりに検討時間もかけて選んだホープだった。が、こいつはフィーリングで選んだ。出来の悪いやつほど可愛いというが、中途半端なところをウロウロしている私自身にも重なり、人生とはこんなものかと、残された「現」ホープの写真を見つめて今日もニヤついている。

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馬の世界って、人間が普通に生きていくのよりも、もっと厳しい世界なのかなぁ~と、ちょっと切なくなってしまいました。。あんなに愛らしくデリケートな馬君なのに、現実は厳しいんですね!ヒヒィ~ン
from massan | 2007年05月14 7:58 PM
馬主ってことは、前川清と同じですね。一口馬主だろうと馬主は馬主です。
自分の馬と言える馬が、実際にレースで走ってるなんて感動しますよね。
でも本当に競走馬の世界はとっても厳しい世界だと言う事にいまさらながら気づきました。まだ3歳なのに引退したらどうなっちゃうのかな・・・とかも考えて切なくなったり。
現役の遠藤さんの馬を陰ながら応援させていただきます!
from an | 2007年05月15 10:41 AM
競馬深いですね。遠藤さんに何回か競馬の話をお聞きしてるうちにだいぶイメージが変わりました。
webチームに競馬について遠藤さんと熱く語り合いたい、と熱望している人がいます。
from kakinuma | 2007年05月15 10:59 AM
セツナイですねぇ。しかしそこまで馬好きだったとは恐れ入りました。馬主って響きがはカッコイイ。あっそうか、グラマラスなのがお好みなんですね。そっかそっかぁ。(失礼しました。)
from yoko | 2007年05月15 3:44 PM